デザイン

企業が感染リスク低減をロゴで呼びかけ

2020 年 5 月 1 日 金曜日

新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が発令されて
しばらくたちますが、いかがお過ごしでしょうか。
弊社でも4月より部分的にリモートワークを取り入れております。

こういった社会情勢時には、何かしら啓蒙広告のようなものが
各企業から出たりするものです。
今回は。新型ウイルス対策のために人との距離を置くよう求める呼びかけをおなじみのロゴを改変することで視覚的に伝えている取り組みをご紹介します。

まずはマクドナルドのブラジル法人はフェイスブック上で、ロゴの黄色いアーチが2つに分かれている画像を掲載しました。

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コカ・コーラは、ニューヨーク・タイムズスクエアの広告に、特別バージョンのロゴを使用し、その下に「距離を置くのが、つながり続ける一番の方法」というコピーを入れています。

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ドイツの自動車メーカーのアウディとフォルクスワーゲンは、ロゴにそのメッセージを込めた動画を公開しました。

どれも、普段はくっついていたり、重なっていたりする文字や図形を意図的に離すことでソーシャルディスタンスを訴えるという単純でとてもわかり易いものになっています。

当然、企業のロゴ(アイデンティティ)をいじるという行為に不快感を示す業界の人もいるのですが、個人的にはロゴはその企業のものですのでその企業がOKだしてるなら良いのではないかと思いますし、こういった状況だからこそ特別な行動をする意識付けを自社のロゴマークを使用して行ったことに好感がもてます。

紹介しているのは海外の企業ばかりですが、もちろん日本の企業、団体も同じようなことはしています。
全部紹介してもあれですので一つだけ。
プロ野球球団のオリックスバッファローズのツィート。

早くこの国難・地球難が収束しますように。

アイデア商品で調理の手間を解決!

2019 年 10 月 29 日 火曜日

秋本番、皆さんはいかがお過ごしですか?
秋といえば…食欲の秋!!ご飯が一層美味しく感じる季節です。
しかし、料理は手間、面倒と感じる人も多いと思います。
そんな人にオススメなのが「EAトCO(イイトコ)」というちょっとおしゃれな調理器具。
料理のちょっとした手間を「楽しく」する商品を紹介します。

「Poro/ポロ」
Poro/ポロ
出典:EAトCO

茹でたとうもろこしの粒をはがせるコーンピーラーです。
とうもろこしの粒が面白いように綺麗にとることができます。
コーンがポロポロとはがせる、名前通り「Poro」なんですね!

「Hake/ハケ」
Hake/ハケ
出典:EAトCO

おろし器でおろした生姜やわさびを集める時に刃に絡んだ繊維を目詰まりなくキレイに集められて便利です。
見た目通り「ハケ」の形をしていますね。

この他にもいろいろなアイデア商品があるようですよ。
掲載HPはこちら→EAトCO

こうやって普段は手間がかかり面倒くさいことでも、それ専用のアイテムがあると、その手間も楽しく感じますね。
こういった身近な手間や不満に気づくこと、「面倒くさい」を「楽しい」に変えることが、ヒット商品に繋がるのかもしれませんね。

恐怖!天井から伸びる無数の手…

2019 年 9 月 1 日 日曜日

電車の中で目にする中づり広告。最近は奇抜な形をしていたり、触ってもらうことを前提として作られたりと、ユニークなものが次々と登場している。多くの乗客らの視線が常にスマートフォンに向けられていることが一因のようで昔ほど、乗客に見てもらえないことから、目線を上げてもらうために生み出されたアイデアだ。
そんな中吊り広告でも一際異彩を放つものが京都にあるそうだ。それは11月24日まで運行している京福電気鉄道嵐山本線、通称嵐電の「観音電車」。
電車自体もラッピング電車で外観もかなりぶっ飛んでいます。

さらに話題になっているといわれる中吊り広告はというと…

出典 withnews

出典 withnews

天井から垂れ下がる無数の金色の手。
通常の1枚紙ではなく、千手観音菩薩立像の腕20本ほどが、
天井からぶら下がっているような作り…

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ツイッター上で「怖いけど好き」「印刷した後、カットするの大変そう」といったコメントが寄せられています。

…こんなん子供泣くわ。

京福電鉄管理部の広報担当の話では、
6年に及んだ保存修理事業を終えた仁和寺観音堂。堂内に安置された千手観音菩薩立像や二十八部衆立像などを特別公開中で、こうした動きに合わせて企画されたのが観音電車。
安全性や景観に配慮した上で(ほんとかよ…)、どのようなものにすべきかをデザイン会社と議論した中で、千手観音菩薩立像の腕を使った中吊り広告のアイデアが出たそうです。
「多くの人々を救う慈悲と力の広大さを表している千手観音菩薩様の腕を、乗客のみなさまに向けたことがメッセージです。インパクトだけで決めたわけではありません」 だそうな…

よいデザインかどうかは別として普段なら見られもしない広告が
話題になった時点で大成功だと思います。

デザイナーとしては一度実物のインパクトを体験してみたいもの。
夜の薄暗い車内に一人で乗るのは勘弁ですが。

一周回って、カッコイイ!

2014 年 2 月 1 日 土曜日

2年ぶりに復刻したアディダスの「スタンスミス
テニスプレイヤー、スタン・スミスの偉業を称えるべく、彼の顔がシュータンにほどこされたシンプルなホワイトレザーのシルエットのシューズは、1973年にテニスシューズとして誕生した。デビュー以来、ストリートでも人気を博し、 アディダス史上もっとも売れたシューズとして不動の地位を築く。

ショップ店員さんからきいた話だが、2年間マーケットから消していたにもかかわらず、発売初日に売り切れになるほどの人気っぷり。みんな一周回って「やっぱスタンスミスかっこいい」ってことに気付いたのだろうか。

私も高校生の頃、通学用に履いていましたが、今考えるとセーラー服にスタンスミスって、めちゃくちゃかっこいいじゃないか。と、かるく優越感。よいモノはよい。よいモノは繰り返される。そして真の定番になるのであろう。

さらに、おもしろいキャンペーン「Stan Yourself」
ツイッターにて#Stansmith のハッシュタグと@adiOriginals_jp のリプライを入れ、自分の顔写真を添えてツイートすると、抽選でタンの部分に刻印されたスタンスミスの顔が、なんと自分の顔にカスタムメイドされて届くというエクシクルーシヴなプレゼント企画!!

でも、抽選で当たってから顔をおくりたいなぁ。
愛猫の顔でもいいのだろうか。
キャンペーンはすでに終了してしまったので、シミュレーションしてみた。
スタンスミスイメージ

ももちゃん

 


(文・画像=Y.H)

色が変わる?「粋」で「雅」なビール缶

2011 年 11 月 25 日 金曜日

開業が後半年と迫ったきた東京スカイツリー
このスカイツリーのライティングが2種類あって、名前があるのをご存知ですか?私は知りませんでした。

ひとつは、江戸で育まれてきた心意気の「粋」

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こちらは、隅田川の水をモチーフとした淡いブルーの光でタワーを貫く心柱を照らすそうです。

もうひとつは、美意識の「雅」

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江戸紫をテーマカラーとして、金箔のようなきらめきのある光をちりばめたそうです。

この2つが一日毎に交互でスカイツリーを彩るそうです。
そして、このカラーを元に昨年首都圏エリア限定でアサヒビールが発売したのが、「スーパードライ東京スカイツリー」。
ビールの缶にスカイツリーが印刷されているのは、よくあるデザイン缶と一緒。でも、このスカイツリーは常温だとスカイツリーが「粋」をイメージした水色。低温だと「雅」をイメージした紫色に変化するのです。

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見た目で色の変化を楽しめ、飲用するのに最適なタイミングもおしえてくれるこの商品が、今度は数量限定ながら全国発売になりました。東京以外に住んでいる人間には、なかなか実物を見る機会がないので、ビールを飲みながら、想像観光してみるのもいいのではないでしょうか。
(文=K.K)

販促会議|AdverTimes(アドタイ)2011年10月07日の記事より

震災とデザイン

2011 年 7 月 1 日 金曜日

 震災から数ヶ月たちました。
改めて東日本大震災で被災された方にお悔やみを申し上げます。

震災後、デザイナーに何ができるか?というような活動を目にする機会が増え、デザイン情報誌でも特集されている。私の属するグラフィックデザインの業界でも様々な方が活動してる。

しかし、そのほとんどが復興支援のポスターであったり、節電の呼びかけポスターであったり、Tシャツなどを作ってその売り上げを寄付するというやや間接的な支援が多い気がします。もちろん中にはそうではない活動をされている方もみえるし、上記のような活動が悪いとは思ってませんが、もっと直接貢献できるようなことがグラフィックの世界でできないだろうかと感じてしまう。

では、デザインで直接貢献できることは何ができるのだろう…?

その答えの一つが「issue+design」が提案した「できますゼッケン」や

できますゼッケン

できますゼッケン

「JIDA(日本インダストリアルデザイナー協会)」が提案した「緊急物資の類別シール」などではないだろうか。

緊急物資の類別シール

緊急物資の類別シール


「できますゼッケン」は現地でボランティア活動をされる方が被災された方と円滑にコミュニケーションをとる為の支援ツールであり、類別シールはその名の通り支援物資を直感的に類別できるように工夫されている。厳密にいえば、現地ボランティアの方や物資を送る方といった支援する人を支援するツールなので直接貢献とはちがうかもしれないし、けっして格好のよいデザインではないかもしれない。しかし、より現地に必要なデザインであると思う。

 デザイナーだから、何か特別な方法で支援する必要などない。普段仕事でやっているような視覚化によるコミュニケーションをより具体的にすれば良い。いや、もっと重要なことは「何ができるか」と悩むのではなく「行動する」ことだろう。

私も、何かしら行動を続けていきたいと思う。
(文=T.Y)

ドキドキ太もも広告

2011 年 6 月 3 日 金曜日

太ももに広告

太ももに広告

 人がベンチに座って一休み。それだけで、無限に広告が一人歩きする仕組みがニュージーランドにある。服屋のショートパンツのプロモーションだ。

 ベンチに逆像の型の細工がされており、そこに座った太ももの見えている人のみにメッセージが印字される。このプロモーションには無駄がない。人が座りたくてベンチに座り、また歩き出すだけ。仕掛ける側は、ショートパンツの販売促進がしたくてショートパンツをはいている人にしかこの広告を持ち歩かせない仕掛けをつくった。

この広告を見る消費者は、ドキドキしながらもマジマジと女性の太ももを凝視してしまうことに違いない。ユーモアと斬新な発想…改めて広告のおもしろさを知る。

しかし、商品のターゲットは明らかに女性。でも特に熱い視線で広告を見るのは男性の方が圧倒的に多いと予想できます。プロモーションとしての話題性としては十分。では、販促効果としてはどれくらいあったのだろうか?そのあたりが知りたい。
(文=T.N)